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きのこの栽培法
シイタケの原木栽培
シイタケの原木栽培▲
  シイタケ、ナメコ、エノキタケ、ヒラタケ、マイタケなどは、古くから天然物が好んで食用にされ、シイタケやエノキタケは300年前から人工栽培が始まったとされています。ナメコの栽培は比較的新しく大正10年以降のことです。
  きのこ類の純粋培養種菌を用いた栽培が確立されるまでは野生きのこが発生している原木を管理したり、きのこの胞子が付着しやすいように原木を傷つけたり、並べたりして管理する天然胞子に依存した栽培であったため収穫量は少なく不安定でした。種菌製造の先駆けはマッシュルームで、大正11年、西洋マツタケの名称で種菌販売が開始されました。 マイタケの原木栽培
マイタケの原木栽培▲
ナメコの原木栽培   昭和10年以降、シイタケ、ナメコ、エノキタケ、ヒラタケなどの純粋培養種菌が配布され、収穫量が飛躍的に増大しました。また、同一品種を多くの栽培家が、異なる地域で繰り返して栽培できるようになり、栽培技術も長足の進歩を遂げております。マイタケ及び上記以外のきのこの栽培歴は新しく、生産農家での栽培が始まったのは昭和50年以降のことです。
ナメコの原木栽培▲
  食用きのこ類の栽培は、原木栽培と菌床栽培とに大別されます原木栽培は、きのこの種菌を原木に植え付け、きのこを収穫する自然に近い栽培方法で、菌床栽培はのこくずに栄養材を加えた培地で発生させる施設栽培です。マッシュルームは堆積して発酵させた堆肥を用いて栽培されています。個々のきのこの一般的な現行栽培法は次のとおりです。
シイタケの菌床栽培▲
エリンギのびん栽培▲
アラゲキクラゲの菌床栽培▲
マンネンタケの原木栽培▲
個々のきのこの一般的な現行栽培法は次のとおりです。
きのこ種
栽培法
記述
シイタケ
原木栽培
クヌギ、コナラ、アベマキなどブナ科の樹木。
主に広葉樹ののこくずに栄養材を加えた培地。袋で培養し、袋から取り出してきのこを発生させる。
エノキタケ
菌床栽培
のこくずあるいはコーンコブに栄養材を加えた培地。びん栽培。
アラゲキクラゲ
原木栽培
菌床栽培
コナラなどの短木を栽培袋に入れて滅菌・接種し、菌糸を十分まん延させてから土中に埋め込む。
広葉樹ののこくずに栄養材を加えた培地。袋栽培が一般的。
ブナシメジ
菌床栽培
のこくずに栄養材を加えた培地。びん栽培。
ヒラタケ
原木栽培
菌床栽培
エノキ、ヤナギ、ポプラなどの樹木。
のこくずに栄養材を加えた培地。びん栽培。
エリンギ
菌床栽培
ヒラタケに準ずるが、発生・成育時の湿度を低めに設定。
アラゲキクラゲ
菌床栽培
広葉樹ののこくず(針葉樹20%以内)。栄養材。袋栽培。
ナメコ
原木栽培
菌床栽培
ブナ、トチ、サクラ、ヤナギ類などの樹木。
のこくずに栄養材を加えた培地。びん栽培。
ヤマブシタケ
菌床栽培
のこくずに栄養材を加えた培地。びん栽培。
ハタケシメジ
菌床栽培
バーク堆肥に栄養材。菌掻き後バーク堆肥で覆土する。びん栽培。
マッシュルーム
菌床栽培
わらなどの植物性廃棄物に厩肥を加えて発酵させた堆肥に栄養材を加えた培地。袋あるいはベッド栽培。
マンネンタケ
原木栽培
菌床栽培
クヌギ、コナラ、サクラなどの樹木。菌糸をまん延させてから土中に埋め込む。
広葉樹ののこくずに栄養材を加えた培地。びん栽培。
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