水処理用|木炭の新しい使い方
■環境保全用
水中の溶解性物質が吸着され、木炭の表面にできる微生物の膜が水中の有機物を分解し、川や湖沼、池、浄化槽の処理水などの水をきれいにします。
木炭を使った浄化槽
■水質改善用
水生生物の水槽などに木炭を入れると、水道水に含まれる塩素を吸着します。
■飼料添加用
木炭の吸着作用により家畜の腸内の異常発酵を抑えます。
■臭気防止用
家畜の飼育舎に木炭を設置すると、悪臭の主成分であるアンモニアをよく吸着します。
■工業原料用
木炭の燃焼ガスは一酸化炭素が多く、不純物が少ないので、冶金など、酸化鉱物の還元用として、また、活性炭の原料などに使われています。
■電磁波遮蔽用
1000℃以上で炭化した炭には、電気抵抗が低く、電磁波を遮蔽する特性があることがわかってきました。実用化にはまだ時間が必要なようですが、今後の研究に期待が寄せられています。
ビデオプレーヤーの外蓋を外した状態で、ビデオプレーヤーとテレビの間に木炭シートをはさんだもの(左)とはさまないもの(右)。テレビ画面の乱れに違いが見られる写真協力:株式会社増田屋
■美術工芸材料用
絵画に使うコンテはサクラ、ヤナギ、ポプラなどを原料とした木炭です。漆器の製作工程では、表面を研磨するために研磨炭という特殊な木炭が使われます。