木竹酢液とは
木酢液、竹酢液は、木材、竹材を炭化する際に出る煙を冷却してできる液体で、その主成分である酢酸のほか、フェノール類など200種類以上の成分が含まれています。これらの中には殺菌作用のあるものや、土壌中の有用な微生物を増殖させるはたらきをするものも含まれ、特に有機農業の分野で注目されています。
木酢液、竹酢液は、有機農業(有機JAS)の土壌改良資材として使用できますが、農薬取締法の改正により新たに制度化された特定防除資材の指定に向けて、安全性などに関する試験データの収集が進められています。また、品質や成分のばらつきのない安全な木酢液等を提供できるよう「木竹酢液認証協議会」によって規格の統一と認証システムの運用が図られているとともに、年1回の品質審査が行われており、認証を受けた製品には認証マークが表示されています。
木酢液、竹酢液は土壌改良資材のほか、養豚・養鶏場などの畜舎、犬小屋、家庭ごみなどの消臭用、入浴剤として利用されているほか、木酢液を蒸留・精製したくん液は、食品添加剤としてハム・ソーセージなどの食品加工にも利用されています。
木竹酢液認証協議会の認証マーク
認証を受けた木酢液、竹酢液。左から木酢液、蒸留木酢液、蒸留竹酢液、竹酢液
[関連リンク]
日本木酢液協会
http://www.nihonmokusaku.jp/