Japan Special Forest Product Promotion Association

第22回特用林産功労者紹介

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平成21年5月25日表彰
(於:於:KKR ホテル東京 東京都千代田区大手町1-4-1)

福田 昭利(66歳) 北海道函館市 作 目 : きのこ
永年にわたり安全・安心な菌床 しいたけ生産に取組んでおり、全道や全国の品評会で最高位賞を受賞するなど、道内を代表する生産者として高い評価を得ている。さらに、北海道きのこ生産振 興会理事として道内のきのこ生産振興に大きく貢献するとともに、社会福祉法人の生産顧問を務めるなど社会活動にも積極的に参画しており、北海道の生産者の 模範として、道産しいたけの技術及び品質並びに認知度の向上に大きく貢献している。
鈴木 廣志(79歳) 岩手県遠野市 作 目 : しいたけ
地域の山林で生産される原木の 活用と、積極的な施設導入により、乾しいたけの安定的な生産を行っている。また、早池峰原木椎茸生産組合長として、地域の生産者に対し、原木の伐採、植 菌、管理などの栽培技術を指導している。さらに、岩手県で主催する参入者講習会において、講師を務めるとともに、自らの山林や栽培施設を講習会場として積 極的に提供し、担い手の育成に尽力している。
中川 眞一(75歳) 岩手県岩手郡 作 目 : 木 炭
49年問にわたり、木炭卸売業 として地域の木炭生産者をとりまとめ、地域の豊富な広葉樹資源を活かした良質の白炭生産の拡大に尽力した。また、炭窯製造をはじめとする生産技術指導に熱 意をもって取組み、高度な生産技術を地域に普及定着させ、県内有数の白炭生産量を誇る地域に牽引し、販路拡大や、消費者に対する木炭の普及PRに努めるな ど、特用林産振興に果たしてきた功績は多大なものがある。
佐々木 誠(60歳) 宮城県白石市 作 目 : しいたけ
平成18年度より宮城県特用林 産振興会長の要職を務め、生産者の意識向上と経営改善を目的とした研修会開催により、食の安全・安心の確保に関して大きな功績があった。地元では白石市椎 茸生産組合長として原木しいたけ指導の中心的な存在であることに加え、体験学習の場としてホダ場を開放するなど地域貢献も顕著である。また、県産しいたけ のイメージ向上における”顔”として活躍し、宮城県全体のしいたけの消費拡大に尽力した功績は極めて大きい。
渡部 良範(65歳) 山形県西置賜郡 作 目 : 木 炭
今日まで43年間一貫して木炭 (白炭)生産に従事しており、その長い経験に基づいた製炭技術は卓越しており、県内では屈指の技術の持ち主として高い評価を得ている。昭和46年より炭焼 き団地で炭窯を設置し、高齢化している木炭生産者の後継者の育成指導に積極的に取組み、自らも技術を磨くかたわら技術の伝承など木炭生産振興に大きく貢献 しており、その功績は顕著である。
亀井 留(76歳) 山形県鶴岡市 作 目 : ぜんまい
鶴岡市朝日地域の特産主要品目 であるぜんまい栽培の第一人者として、転作田を活用したぜんまい栽培技術を確立した。昭和53年よりぜんまい栽培に取り組み、現在は地域の生産組織の代表 として栽培者への指導を熱心に行うとともに、県内外からの視察の受け入れにも積極的である。生産労力の軽減と生産性向上を目的としたぜんまい乾燥の機械化 を定着させ、栽培面積の拡大にも結びつき、地域におけるぜんまい栽培の振興と活性化に大きく貢献しており、その功績は顕著である。
宮城 宏作(83歳) 福島県喜多方市 作 目 : 桐
昭和15年より桐栽培に取り組 み、「会津キリ振興連絡協議会」の中心メンバーとして、量・質ともに日本一の桐の産地を目指し、苗木の植栽を積極的にすすめるとともに、各種勉強会、研修 会を開催している。経験に基づく栽培技術の提供により、会員の技術向上に尽力した。また、地域の小・中学校の森林環境学習の講師を務め、会津桐を守り育て る心を次世代に伝える活動にも積極的に取り組んでいる等、会津桐のために活動している姿は桐生産者のみならず、地域住民の模範となっている。
大久保 善一(82歳) 茨城県結城郡 作 目 : 竹工芸品
昭和20年から竹籠等の竹製品 製造に従事し、昭和52年に竹製品の生産振興及び後継者の育成を日的とした茨城県西竹産業連合会を設立して、中心メンバーとして活動している。昭和64年 「ゆうちく袖垣」の郷土工芸品としての県知事指定を受けることに多大な貢献をした。また、地元の小中学校の生徒や各地のイベントにおいて、竹とんぼづくり や竹籠の製造等を実演し、県民に対する竹製品の普及及び生産振興に大きく寄与している。
須藤 昭壽(74歳) 栃木県佐野市 作 目 : 木 炭
栃木県を代表するわさび生産者 であり、県特用林産協会わさび部会委員として先進地視察や研修会等の部会運営を支えるほか、地域においては村づくり活動を通じて、地域住民の就労の場や農 産物・特用林産物の販売の場を確保するなど、農山村の活性化に努めてきた。それらの活動は県全体のわさび生産の活性化に及ぶなど、本県の特用林産そして地 域の振興のために、果たしてきた功績は多大なものがある。
君島 京二(73歳) 栃木県日光市 作 目 : わさび
栃木県わさび品評会において、 県最高賞である知事賞を4回受賞するほか、県内有数の生産量を誇るなど、質量とも県内わさび生産者を代表する人物である。また、人望も厚く、県特用林産協 会理事を務めるなど、本会や支部の発展並びに後進の指導等、多大な貢献をしている。更に特筆すべきは、各種イベントなどで率先して消費者へわさびの普及啓 発を行うなど、需要拡大においても力を注いでいる。
鈴木 晴男(61歳) 群馬県高崎市 作 目 : きのこ
昭和56年にまいたけ栽培に着 手、起業。空調・照明施設に工夫を凝らし、省エネで効率的な大規模発生舎での栽培管蓮を確立し、食感・色合いなどが天然物に引けをとらない高品質のまいた けを生産している。また、群馬県きのこ振興協議会長として持ち前の指導力を発揮し、消費者に「新鮮・安心・ぐんまのきのこ」をPRするなど、群馬県産きの この生産振興と消費拡大活動を積極的に展開し、群馬県きのこ産業の発展に寄与した。
野谷 富雄(79歳) 神奈川県中郡 作 目 : しいたけ
一貫してしいたけ栽培手法の研 究を続け、新たな種菌の開拓や独自の原木調達ルートによる供給の安定化をはじめとして地域生産者への指導・支援に取り組み、しいたけの生産量の増大に貢献 し、地域のリーダー的な存在である。平成3年からは、特用林産部門の指導林家として活動の拡大や各地での技術指導に取り組むなど、他の生産者の規範となっ ている。また、県林業協会の副会長の職にあり、林業の普及推進に努めている。
北嶌 義雄(78歳) 新潟県上越市 作 目 : 木 炭
炭焼の里として知られる新潟県 上越市中ノ俣集落において、60年にわたり製炭業を営み、製炭業の振興と製炭技術の伝承に大きく貢献してきた。「窯と話しながら機嫌を見る」という高度な 製炭技術を今に伝え、その高い製炭技術により、上越マイスター(炭焼職人)に認定され、築窯の指導、製炭の視察や相談に応じたり、テレビ番組での紹介によ り注目を浴びる等、製炭技術の指導及び木炭利用の推進に寄与している。
安田 宏三(65歳) 石川県能美市 作 目 : 木 炭
46歳から木炭生産を専業に し、旺盛な研究心で生産技術を高め、良品の定量安定供給に努めている。特に、茶道用木炭の定期的販売や飲食店への直接販売など堅実な経営を行っている。石 川県木竹炭生産組合連合会の理事6年、副会長3年、平成17年6月より会長を務め、製炭者の技術向上や茶道用木炭の産地化を強力に推進している。また、炭 焼き体験教室の定期的開催、炭焼き職人の養成塾開講など後継者育成にも努力している。
藤原 儀兵衛(71歳) 長野県伊那市 作 目 : まつたけ
まつたけ山造成において、40 年以上にわたる経験・実績を基に独自のマツタケ山整備、潅水方法などを確立し、その手法を地域へ積極的に推準しているほか、国内各地及び台湾などでもまつ たけ山造成指導を行い、後継者育成にも積極的に取り組んでいる。まつたけ未発生林においても、約10年でまつたけが生産できるよう計画的な整備を実施する など、経営主体のアカマツ林整備技術は、地域はもとより各地に拡がりをみせており、特用林産物の生産振興に大きく貢献している。
塩倉 千代治(79歳) 長野県下伊那郡 作 目 : まつたけ・しいたけ
長年に亘る特用林産物生産、特 にしいたけ、まつたけにおいて、常に技術の研鑽に努め、地域の環境にあった方法により高品質のしいたけやまつたけ山の発生環境整備を推進し、補助対象とし て認定され、地域のまつたけ生産量は増加に転じている。また地域の指導者として生産者の組織化、技術向上に活躍し、山村地域の活性化にも大きく貢献してい るとともに、現在も特用林産振興会支部長を務め、特用林産物の生産振興に大きく貢献している。
西島 友一(60歳) 静岡県静岡市 作 目 : わさび
静岡県安倍山葵業組合組合長と して、組合組織の強化発展に尽力し、優良品種の開発・普及、苗の安定供給、農協と連携した販路拡大や地域のわさび料理の掘り起こしによる消費拡大の推進な ど、わさび産業の発展、経営の安定に大きく貢献してきた。温厚かつ誠実な人柄で、昭和39年から現在まで、地域の農業一筋に日々精進し地域を守ってきた姿 勢は、わさび生産者のみならず地域の人々の信頼するところであり、若手後継者の見本となるものである。
土屋 郁夫(71歳) 静岡県伊豆市 作 目 : しいたけ
50年以上の豊富なしいたけ栽 培歴を持ち、散水設備の整備や栽培方法の地道な調査研究により、全国乾椎茸品評会では林野庁長官賞を受賞しており、その優れた生産技術は高い評価を受けて いる。また、地域のしいたけ生産者関係団体の役員を務め、他の生産者への技術指導や地域の取りまとめにも力を入れるなど、しいたけ産業の発展に貢献し、地 域の中心的な人物として活躍し、しいたけ生産者の規範となっている。
鈴木 和典(59歳) 愛知県瀬戸市 作 目 : しいたけ
昭和61年より原木しいたけ栽 培を始められ、原木しいたけ栽培の改革者的存在として、全国・県域のきのこ関係団体の設立等に深く関わり、強力なリーダーシップを発揮して、きのこ生産業 界を牽引している。また、旺盛な研究心により培った知識、技術を基に県内外の生産者に対する生産技術指導等に努め、原木しいたけ栽培を取巻く環境の改善に 尽力し、生産振興や需要拡大に多大な功績を挙げている。
中野 藤治(59歳) 滋賀県近江八幡市 作 目 : 竹
昭和48年に家業の竹材業に 入って以来、今日まで暖簾を守り続け、製竹技術のみならず袖垣・数寄屋建築材等の製造技術にも定評があり、その製品は他府県業者からも高評価を得ている。 滋賀県竹材協会の八日市支部長として、高い意識を持って後継者の育成指導や地域の荒廃竹林の整備にも積極的に取り組み、竹産業をはじめ地域産業の維持発展 にも貢献する姿は、他の模範となっている。
岩田 勉(73歳) 岡山県真庭市 作 目 : しいたけ
約50年間、しいたけの生産か ら販売を手がけており、省力化を図るためハウス栽培を導入し、有効ホダ木約3万本、年間に乾しいたけ約500kg、生しいたけ2.4tを生産している。こ れまでに、農林水産大臣賞を受賞するなど高い実績をあげている。地産地消に積極的に取り組み、しいたけをはじめとする地元特産品のPRに尽力し、普及啓発 活動の一環として、市内小学生の植菌体験や「ほだ木のオーナー制度」を創設するなど、真庭地域の模範的なしいたけ生産林家である。
大栗 栄信(53歳) 徳島県小松島市 作 目 : しいたけ
30数年のしいたけ栽培に携わ りながら、生産技術の研究・椎茸ブランドの認証制度確立に加え、地域の雇用及び各方面での積極的な働きが、徳島県の菌床椎茸生産日本一(平成19年)を継 続している要因に挙げられる。これまで、生産地城は徳島市中心部が県内一の産地であったが、地域の占有率は拡大され、菌床しいたけという林産物が地域の産 業振興に与えた影響は図り知れない業績となっている。
田中 スミ子(65歳) 香川県高松市 作 目 : しいたけ
塩江町椎茸生産組合の事務局と して、生産者のリーダーとして、長きに亘り塩江町のしいたけ産地化を目指し、しいたけの共同出荷や「ふるさと宅急便」の販売促進に取組むとともに、しいた け栽培技術の向上などに取り組み、現在も、高松市の品評会において塩江地区生産者より多くの受賞者を輩出するなど、地域的な取り組みは継続している。ま た、これらの取り組みの裾野を広げるため、市民を対象にきめ細かな栽培指導を行っている。
鈴木 直(72歳) 熊本県山鹿市 作 目 : たけのこ
高校卒業後と同時に農林業に従 事し、農林業の傍ら昭和40年から椎茸生産を始め、地区のリーダー的役割を果たした。昭和62年からは、たけのこ生産に取組み、鹿本農協たけのこ部会長の ほか鹿本森林組合の理事等の役職を務め、たけのこ生産者約600人のリーダーとして、早掘りたけのこの生産指導をはじめ地域全体の栽培技術の向上や後継者 の育成に尽力し、地域のリーダーとして特用林産物の振興に貢献している。
中村 次男(61歳) 大分県玖珠郡 作 目 : 乾しいたけ
茶花冬菇づくりの第一人者で、 良質しいたけの生産に尽力し、栽培技術の向上に努め、安定した経営を確立した。各賞を数々受賞し、大分県が全国乾椎茸品評会団体優勝10連覇に寄与した功 績は大きい。県下の生産者の視察、研修に対しても技術の指導、助言を行い、「大分しいたけ源兵衛塾」の技術アドバイザーとしても活躍している。地域では温 厚誠実な人柄から信望も厚く、大分県椎茸農業協同組合久大地区連合会の運営にも携わるなど乾しいたけ産業の発展に寄与している。
富永 容史(67歳) 鹿児島県鹿児島市 作 目 : 竹工芸品
鹿児島県竹産業界発展の推進役 として尽力し、振興に寄与してきた。良質の竹材を伝統工芸品として加工利用するための保存技術の向上や竹製品の改善・用途開発をはじめ、30年余の長きに わたり製作・展示・販売の実績、技術指導に積極的に携わってきた実績は高く評価される。物産展等の各種イベント参加やテレビ、新聞・雑誌での竹製品のPR を行う等、今後も竹産業振興への寄与に対する期待は大きい。
八木 正輝(71歳) 鹿児島県薩摩川内市 作 目 : 竹工芸品
鹿児島県の伝統的な竹製品の展 示、販売を積極的に行っている。加工工場では土産品コーナーで作品を販売し、地域の活性化へ寄与するとともに、北薩地域の竹産業、竹文化の発展に大きく貢 献している。これまでに新聞、雑誌等に多く登場しており、テレビ出演で竹製品のPRに努めるなど、その活動の評価は高く、今後の竹産業界発展のためにはな くてはならない人材である。
石嶺 実彦(76歳) 沖縄県今帰仁村 作 目 : 木炭・木酢液
沖縄県内木炭業者の生産技術の 向上・意識の高揚を促すとともに、後進の育成にも熱心に取り組むなど、その功績は高く評価されるものである。特に、独自の分析に基づく新たな製品(木酢精 製液)の開発や工法の発案(県産材利用の平炉式生成法)は木炭業界の活性化に大きく寄与し、ネットワーク拡大による技術的・人的交流とあわせ、木炭業者を はじめ県職員技術者や未来を担う子供たちまで広く、かつ深く影響を与えた功績は大きい。
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