サイロシビンまたはサイロシンを含むきのこ類
  一般にマジックマッシュルームといわれているものです。幻覚作用を引き起こす成分としてサイロシビン(正式名称:3-[(2-ジエチルアミノ)エチル]-インドール-4-イルリン酸エステル)およびサイロシン(正式名称:3-[(2-ジエチルアミノ)エチル]-インドール-4-オール)が見つかっています。これらは中枢神経に作用して幻覚(幻聴、幻視など)や妄想を引き起こします。サイロシビンやサイロシンを含むきのこ類は、合法ドラッグとして子実体やそれを栽培するための栽培キットが、街頭やインターネットを通じて販売され、中毒事故などの健康被害や犯罪に利用されるなどの社会的問題を起こしてきました。このため国は、平成14年(2002年)5月7日付で「麻薬、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令の一部を改正する政令」(政令第169号)を公布し、サイロシビン、サイロシンおよびその塩類を含むきのこ類(厚生労働大臣が指定するものを除く)を麻薬原料植物に指定しました。日本ではサイロシビンまたはサイロシンを含有するきのことして別表に掲げたような種類が知られていますが、これらの所持あるいは薬物としての使用は法律に触れることになりますので注意してください。
国内でサイロシビンまたはサイロシンを含むことが知られているきのこの種類
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