マイタケのはたらき
マイタケ
特徴
  温帯以北に秋、9月下旬〜10月上旬にブナ科の大木の根元に発生するきのこです。幅2〜5cmで扇状〜へら形の傘が多数重なり合い、押し合って集団状となり、径30cmもの大株になります。縦断すると内部は根元の太い柄から幾回にも枝を分け、小枝の先端に小型の傘をつけることがわかります。傘の表面はねずみ色〜黒褐色、下面の管孔面は白です。白く、柔らかで歯切れのよい肉質です。
効用
1.免疫賦活及び抗腫瘍作用
  マイタケの子実体に含まれるβ-1-3-Dグルカンやマイタケ菌糸体(β-1-3-Dグルカン、グルコマンナン、マンノキシグルカン、ヘテログルカンなどを含む)は抗腫瘍活性を示します。また、マイタケに含まれる成分Dフラクションやグリフォランに強い抗がん作用があることが報告されマイタケDフラクションとして実用化されています。一方、マイタケの粉末が後天性免疫不全症候群(エイズ)の症状を軽くする効果があることが、報告されています。マイタケの粉末を毎日3gずつ2カ月間経口投与したところ、20人の患者のヘルパーT細胞数では1.4〜1.8倍の増加が認められ、8人の患者では0.5〜0.8倍に減少し、ウイルス数は9人の患者において増加し、10人の患者では減少しました。
2.その他
  動物への経口投与で血圧降下作用、糖尿病にも効果があることが示されています。
  ヒトのヘルパーT細胞数およびHIVウイルス数に及ぼすマイタケの効果
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