山菜文化産業協会(飯塚昌男会長)は第2回全国山菜文化産業祭を新潟県魚沼市と共催(後援:林野庁、新潟県)で5月27,28日、新潟県魚沼市において開催した。
今回の参加者は、新潟県はもとより山形県や福島県から宮崎県まで約50名が参加。第1日目の大会、シンポジュウームは、会場の窓のすぐ向かいの山に残雪が輝き、ぶなの新緑がまぶしい魚沼市大白川「ホテル大自然館」において開催された。
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主催者として歓迎の挨拶を述べる星野魚沼市長 |
開催市であり、主催者でもある星野芳昭魚沼市長(山菜文化産業協会副会長)が歓迎の挨拶。当地の山菜は豪雪の下から瞬間に出るやわらかさが何ともいえない。ふきのとうに始まり、ぜんまい、木の芽(あけびのつる)等、正に旬の時期を迎えているところだ。全国の皆さんが一同に会し、情報交換をやり、山菜の文化について大いに論じ有意義な会にして頂きたい旨の挨拶。
続いて、飯高悟林野庁林政課長、種村芳正新潟県特用林産振興会長、皆川浩平新潟県議会議員、深沢省三新潟県南魚沼地域振興局長が来賓祝辞。
次にシンポジウムに入り、新潟県農業総合研究所の牛腸(ごちょう)奈緒子氏が「新潟県内の直売所における山菜販売の現状と課題」と題し
@新潟県内の農産物直売箇所A山菜販売直売所の調査結果B 直売所でのお客様アンケートC課題Dマーケティングの視点からの講演。
次いで地元魚沼市議会議員の浅井守雄氏が「山の恵みとともに生きる」と題し、@山は聖地(熊狩り、昭和58年さんさい共和国の建国)A山の怒り(山菜取り遭難事故における二重遭難事故の発生、地域全体で山を守る活動)B山(地域)は宝(商品開発、どぶろく特区)の講演。
コーディネーターは石澤林野庁特用林産対策室長が勤め、時間は短かったものの活発な質疑が行われた。
そして、夜は場所をスポーツセンターに移しての魚沼市の「さんさい共和国第23回建国祭〈山菜ツアー〉」歓迎交流パーティに参加、総勢200名にも及ぶ大パーティである。参加者は、正に旬の山菜料理づくしといわなの塩焼き、どぶろく特区造り立てのどぶろく、いろいろな果実酒に舌鼓を打ちながら本物の味を楽しみ、情報交換を行いながら時間の経つのも忘れるようであった。
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山菜文化産業祭の参加者達 |
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わらび園(造成中)の視察とわらび狩り |
翌28日は、今にも雨が降り出しそうな天気であったが、スキー場跡地に魚沼市が丹精込めて造りつつあるわらび園の視察と採取、そして山菜の天ぷら試食会に参加。旬の味は、いくら食べても飽きない。最後は、見た目も美しい山菜寿司の折り詰めを頂きながら来年の再会を約し、それぞれ帰途についた。
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旬の味は、いくら食べても飽きない |
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山菜寿司の折り詰め |