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第20回特用林産功労者紹介

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平成19年5月31日表彰 (於:法曹会館 東京都千代田区霞が関1-1-1)

中井 保博 (73歳) 北海道岩見沢市 作 目 : しいたけ
菌床しいたけ栽培に取り組み生 産技術の向上に絶え間ない努力をし、生産量、品質ともに道内でも代表するしいたけ生産者となっている。また、生産者の高齢化・後継者不足が指摘されている 中、会社組織として経営の安定を図るとともに後継者育成に力を注ぎ道内の生産者の模範となっている。道組織である「北海道きのこ生産振興会」の会長を務 め、この間、品評会や研修会を開催するなど、道内きのこ生産者の生産技術の向上や経営安定、道産きのこの消費拡大に尽力した。
上坂 正男 (58歳) 岩手県宮古市 作 目 : しいたけ
豊富な森林資源を活用し約40 年間乾しいたけ栽培を行ってきた。栽培の特徴は高品質乾しいたけを収穫するハウス栽培であり、国内で先進的に導入し栽培技術を確立した。全農乾しいたけ品 評会で農林大臣賞を4回受賞するなど高品質しいたけ栽培に大きく貢献し、またしいたけ産業振興に尽力し、宮古市を県内有数のしいたけ主要産地に牽引した。 さらに、しいたけ生産技術指導リーダーとして生産技術の普及定着を行い、地元の学校林においてしいたけ栽培指導を生徒に指導している。
米田 榮行 (59歳) 岩手県九戸郡 作 目 : しいたけ
生産者相互の連携強化に尽力す るとともに後継者の養成、栽培技術の向上等において地域の中心的役割を果たしている。人工ほだ場を整備し、ハウス・人工ほだ場・林内ほだ場を組み合わせた 栽培を行うことにより、労働力の分散化を図った。また、適切管理により、久慈管内の平均単位収量を大きく上回る収量の確保を実現しており、地域の生産者の 模範となっている。高品質しいたけ主産地化に貢献し、しいたけ生産を野田村の重要な産業に育てあげた功績は大である。
荒木 正人 (56歳) 山形県最上郡 作 目 : きのこ
永年にわたりきのこ生産に従事 し、その卓越した栽培技術により、周年栽培のまいたけ・菌床しいたけ、時期に応じたとんびまいたけ・やまぶしたけと多品目良質のきのこを生産している。ま た、地域内生産組織の統合を積極的に進め、安定供給体制を確立し、産地化に尽力した。さらに、学校や保育所給食、また地域イベントの際に生産きのこを提供 するなど、きのこの消費拡大や普及活動にも意欲的に取り組み、きのこ産業振興に大きく貢献している。
森田 晋一 (66歳) 福島県大沼郡 作 目 : 桐
農業の傍ら会津桐の栽培に取り 組み、分根による優良桐苗の養成や独自の桐畑の管理、桐の下作に山菜を取り入れた複合経営など創意工夫して実践し、豊冨な経験による栽培技術を地域の桐生 産者に指導している。また、試験林やモデル林の設定や各種データ収集など桐の振興事業や研究に対し積極的に協力している。さらに、桐生産者団体である「三 島町カノヤキ組」の中心メンバーとして、優良な会津桐の生 産振興のため活躍している。
束原 庄吉 (83歳) 栃木県那須烏山市 作 目 : 木 炭
昭和16年から66年の永年に わたり木炭生産を行い、卓越した製炭技術を地区内外に伝承している。昭和61年には、南那須地区の木炭の歴史、製炭技術を記録した「ビデオ永遠の炎(南那 須地区における木炭生産)」の制作に尽力し、その映像は今もなお県内外の木炭生産者や地元小中学校の教材として利用されている。83歳となった現在も木炭 振興に積極的に取り組み、その指導力が本県の特用林産、地域の振興に果たす功績は多大である。
徳田 正顕 (56歳) 石川県金沢市 作 目 : しいたけ
昭和44年から原木栽培(生、 乾燥)に取り組んでいる(生産歴38年)。「厳選な選別」と「良品の定量安定供給」を生産信念とし、安定価格確保のため厳選な選別を行い、定量を安定供給 し、顧客の信用を得ている。昭和62年に石川県知事賞、平成2年に農林水産大臣賞を受賞している。石川県椎茸協同組合理事長として、講習会開催など組合員 の技術の向上に努力し、平成18年度には「原木椎茸部会」を設け、原木の確保、低コスト生産などに努めるなど指導力を発揮している。
渡邊 弘道 (63歳) 山梨県大月市 作 目 : しいたけ
永年にわたってしいたけ生産に 従事し、県の品評会でも最優秀賞をはじめ数々の賞を受賞している。地元大月市の農産物生産者の代表として、青空市場運営委員会長を二十年の永きにわたり務 め、農産物直売所の運営に尽力するなど、「地産地消」のさきがけ的な活動を展開している。また、富士・東部特用林産協会の副会長、山梨県特用林産協会の監 事という指導者的な立場でも活躍しており、特用林産の振興に幅広く貢献している。
市川 正道 (61歳) 長野県佐久市 作 目 : きのこ・山菜
放置されている里山を有効利用 して、タラノメ・コシアブラ・ギョウジャニンニク・ヤマウドなどの山菜の栽培及びナメコ・クリタケ・マイタケなど原木によるきのこ栽培など地域の特色ある 林産物を栽培しながら、地域の指導者として、特用林産物の講習会等を開催し、卓越した栽培技術を指導し、きのこや山菜等の生産者を育成している。また、山 菜・きのこなどの入工栽培に積極的に取り組み、特に、「コシアブラ」については、一般的に人工栽培が難しいと言われている中で、早くから人工栽培に取り組 み、その栽培技術を確立し、成果を上げてきている。
伊東 修 (78歳) 長野県伊那市 作 目 : 木 炭
近年の自然志向から木炭に対す る関心が高まっているが、炭焼き技術の指導者が少ないのが現状である。このような中でドラム缶炭焼きから伝統的な本格炭窯の技術の伝承に貢献し、木炭の普 及に努めている。これらを基に体得された57年間の炭焼き技術は非常に貴重なものであり、後進への指導も非常に熱心である。近年は、小学校の「総合学習」 講師として、小学校教員、児童を対象として炭焼き及び築窯の技術指導を行い木炭への功労は絶大である。
傍島 重夫 (74歳) 岐阜県海津市 作 目 : しいたけ
昭和35年から南濃町で最初に原木しいたけ生産を始め、品質のよいしいたけを生産するため、種菌の研究や生産技術の向上に努め、生産者の模範的存在である。
地元の南濃椎茸生産組合の組合長を務めるなど地域のリーダーとして活躍している。また、西南濃椎茸生産振興会の副会長も歴任し、地元だけでなく、岐阜県の しいたけ振興に尽力している。積極的に地元の直販場で販売促進を図り、地産地消を目指して消費拡大に尽力している。
塩谷 広次 (56歳) 静岡県伊豆市 作 目 : わさび
永年にわたるわさび生産におい て特に育苗技術の研究を重ね、先駆的にメリクロン苗馴化育苗に取り組んだ。卓越した技術から、平成11年より中伊豆産地のメリクロン苗施設の管理を任さ れ、高品質わさびの生産に不可欠な優良苗の安定供給に尽力するとともに、県内各産地の優良品種の育苗を手がけ、品種開発・普及に寄与した。さらに、県山葵 組合連合会理事等として生産者を牽引し、日本一のわさび産地の振興に多大に貢献した。
太田 保 (71歳) 静岡県浜松市 作 目 : しいたけ
昭和29年からしいたけ生産に 取り組み、その誠実な性格と積極的な行動力により地域住民からの信頼が厚く、地域の委員を歴任している。地区の品評会や消費拡大PR活動へ積極的に取り組 み、組合員の生産技術の向上に尽力する等、その功績は極めて高いものがある。また、天竜川地区椎茸生産者組合の会長として優れた実行力・指導力を発揮し、 地区のしいたけ栽培技術の向上を図り、地域経済活動の発展に尽力した。
竹内三博 (65歳) 愛知県宝飯郡 作 目 : きのこ
生産者への技術指導やシルバー 団体への事業協力を20年以上続けている。しいたけ生産効率向上の手法を独自で確立する他、愛知県森林・林業技術センターに野生のヤナギマツタケを持ち込 み、本県の人工栽培開発に多大な尽力した。また、本業での活躍のかたわら、地元だけでなく、全県的な各種イベント等に参画し、きのこを通じた「食育」の普 及啓発を実施し、永年の経験と豊富な知識から生産者だけでなく、消費者からも高い信頼を得ている。
廣島 昭郎 (65歳) 三重県伊賀市 作 目 : しいたけ
栽培技術、流通に開する研讃を 重ね、46年にわたり原木しいたけ栽培に取り組んでいる。その間、技術指導などを通して、生産者の音成に尽力するとともに、食の安全・安心にいち早く取り 組むなど、地域のリーダー的存在として活躍し、地域の産地化形成としいたけ生産の品質向上に貢献してきた。さらに、原木の調達を自宅周辺の山林から行うこ とで、しいたけ生産を通して里山保全にも大きな役割を果たしている。
宮島 正義 (57歳) 滋賀県湖南市 作 目 : 竹 材
今では数少なくなった壁下地を 専門に取り扱う業者として県下各地で活動するとともに、土壁による家づくりの普及啓発にも力を注ぎ、積極的に後継者の育成指導に取り組んでいる。また、荒 廃した竹林の整備にも取り組まれるなど環境保全に対する高い意識を持ち、所属している滋賀県竹材協会においては、協会の中堅層として活発に活動し、その姿 勢が周囲の協会員に刺激を与えるなど、その功績は大きく他の模範となっている。
中田 文嗣 (59歳) 京都府木津川市 作 目 : しいたけ
昭和50年から原木しいたけ生 産に取り組み、地域の気候に適した種菌やその後の適切な管理方法等の究明に努め、優秀で安定したしいたけの生産に努めるとともに、他の生産者にも指導しこ れを広めた。地元市場での評価も高く他のしいたけと比較して高値で取引され地元スーパーなどで消費されている。消費者に対するPRや組織の運営等にも積極 的に取り組むなど生産者の中心的な役割を果たし、宇治茶としいたけ、たけのこの複合経営の確立に寄与した。
高尾 愛 (75歳) 京都府京丹後市 作 目 : 木 炭
13年前に炭焼きを始め、平成 12年に丹後地域の意識の高い製炭者で設立された丹後炭生産者の会の結成・運営に携わり副会長として尽力し、地産地消の先進施設である丹後炭の店のオープ ン、訪れる人にじかに炭の良さとその魅力を伝えている。炭・木酢液に対する思いが強く、知識・技術も高い炭生産者である。また、新たな会員等の後継者の技 術指導・育成に力を入れ、丹後地域の製炭者を取りまとめている。
今西 勝 (68歳) 兵庫県川西市 作 目 : 木 炭
永年にわたり北摂地域の伝統的 特産品である高級茶道用黒炭「池田炭」の生産に従事し、伝統ある優れた製炭技術を継承している。、貴重な地域産業の伝承者である。また、炭窯の改良に取り 組む等炭質の向上に努めるとともに、後継者の育成にも積極的に取り組んでいる。氏の生産する炭は、茶道の炭手前にとっては、 欠くことのできないものであり、全国の茶道関係者から高い評価を受けている。また製炭と併せ生しいたけ生産並びに水稲生産も行い複合経営の地域の模範と なっている。
小原 浩 (71歳) 岡山県美作市 作 目 : しいたけ
高品質なしいたけの生産体制整 備、労働生産性、経済性等を向上させるため、県林業試験場や先進地視察で研鎖を重ね、高い栽培技術と経営能力を有し、地域の 生産者の模範として高い評価を得ている。また、乾しいたけ生産者で組織する今 宮しいたけ組合の組合長に就任中は、ほだ場管理と適期作業の徹底を指導するほか、品質の向上と、経営の安定に尽力した。県下で先駆的に菌床栽培を導入し、 安定生産と省力化に努めた経営を行っているほか、収量アップと品質向上に向け た栽培技術の習得、研鑛を重ね技術の普及にも努めている。
梶岡 俊夫 (62歳) 岡山県真庭市 作 目 : しいたけ
真庭地域でいち早く、春・秋の 乾しいたけ生産に、夏の生しいたけ生産を組み合わせ、地域の基幹作物である茶と木材生産の複合経営により年問を通じて安定した収入を得ており、地域の模範 的な農家である。また、地元小学校での植菌体験活動に講師として携わるなど、しいたけの普及活動に努めている。地元スーパーで販売を行い「食の安心・安 全」をモットーに地産地消にも積極的に取り組み、しいたけをはじめとする地元特産品のPRに日々尽力している。しいたけ生産者の技術向上、情報交換を推進 するなど、県内のしいたけ生産技術の向上と生産振興に貢献している。
加藤 浅雄 (69歳) 徳島県三好郡 作 目 : なめこ・ひらたけ
徳島県のなめこ・ひらたけ生産 の先駆者である。地域内外のイベント参加や小学生等による生産視察も積極的に受入れを行い、地元の産直市場に出品する等、地域に根付いた活動を行ってい る。また、安全の確保と安定出荷に取り組み、市場や消費者から信頼を得ている。生産技術では、常に向上心を持ち組合員や種菌メーカーと品種の特性や栽培方 法などについて試行錯誤を重ねた結果、現在では安定した単価の取引を実現する等農林業生産の振興に寄与する功績は大である。
徳永 修 (70歳) 福岡県大牟田市 作 目 : たけのこ
近年、中国産たけのこの輸入増 加や生産者の高齢化により、後継者の減少する中、県下でも一番温暖な地域特性を生かし、これまでの量産栽培から、高単価栽培(早出し栽培)への転換を率先 して指導してきた。現在では早期出荷産地として、市場からの高い評価と信用を得ている。また、これらの実績が他の地域からも認められ、県特用林産振興会の 理事として地域のみならず、県下全域の特用林産の振興に尽力している。
大山 茂 (74歳) 長崎県長崎市 作 目 : たけのこ
竹炭・肥料の施用に工夫を凝ら した早出したけのこや、長期保存が可能な塩漬けたけのこなどで、独自の技術を確立し、地域の生産者に普及指導して、たけのこのブランド化を図っている。ま た、竹林整備のボランティアグループの育成指導にもあたり、近年手入れがなされていない竹林の整備にも努力するなど、普及指導協力員としても活躍し、ま た、依頼のあった市内住民や小学生に対し、炭焼き、築窯、たけのこ採取の体験指導等森林環境教育の面でも大きく貢献している。
村上 新治 (57歳) 熊本県菊池市 作 目 : しいたけ
林業経営を主体としながらも、 経営の安定化を図るため、早くから原木しいたけの生産に取り組み、乾しいたけを主体として栽培技術の向上及び品質向上に努め、品質への信頼の高さから年間 を通じて安定価格での販売を行っている。また、地域リーダーとして、後継者の育成に尽力し、菊池管内で多くの後継者が育成されている ことは永年の活動の成果の一つである。また、品評会では親子三代にわたり、多く の賞を受賞し、その栽培技術は伝承され、評価されている。
小田 高章 (74歳) 大分県国東市 作 目 : 竹 材
57年の永きにわたり竹材生産 に尽力し、良質竹材生産に対する情熱を強く持ち、生産技術に関する調査研究を重ね、先進地視察や研修会に参加するなど竹材生産技術の向上に努めている。竹 材生産に熱心に取り組む氏の姿勢は地域の良質竹材生産技術の先駆的役割を果たし、模範的な竹材経営者として地域の竹産業振興に果たす貢献度は高い。また、 その誠実な人柄から地域の人望も厚く、地域のリーダー的役割を担っている。
工藤 寿信 (64歳) 大分県豊後大野市 作 目 : しいたけ
良質しいたけの生産に46年の永年にわたり尽力し、高品質で市場評価の高い花柄の冬菇・香菇づくりを目的とした、栽培技術や施設の研究・改良を重ね、斬新なミニハウス栽培法を確立した。また、栽培技術の確立後も日々の研鑽によって技術や 施設の改良を続ける傍ら視察者を受け入れ講習会等において、その知識、技術を惜 しみなく伝授するなど「大分乾しいたけ」の良品質栽培と生産振興に果たす功績は 大きく、地域を越えて椎茸生産者の技術向上への意欲を喚起し、模範となっている。
中島 豊 (60歳) 宮崎県宮崎市 作 目 : きのこ
きのこの栽培技術などに関する 研究に携わり、しいたけの早期ほだ化の研究やマイタケの原木栽培技術の開発など県内の特用林産物の発展に寄与した。特に、全国第2位の生産量を誇る乾しい たけの生産技術は、氏の試験研究分野から、生産現場への支援によるところが大きい。また、メシマコブ、ハナビラタケ、原木マイタケなど地域資源を活用した きのこの製品化に向けた技術開発に取り組み、その成果が商品化されるに至り、県内の特用林産物の発展に寄与した功績は大である。
中村 一孝 (66歳) 鹿児島県出水市 作 目 : たけのこ
出水市を中心にたけのこ生産者 と連携で竹林改良を行い、竹林内の土着菌を活用 した堆肥施用による高品質のたけのこの増産を目指している。また、特用林産物の生産と加工技術の改良に積極的に取り組みを続け、農山村地域の振興と業界の 発展に寄与した。特に、日本で初のたけのこ真空パックの技術開発は貴重な成果 である。これによって、たけのこが劣化せず品質が保持できるようになり、昭和61年より宮内庁御用達として、現在に至っている。
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